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アトピーは慢性的な皮膚疾患で、肌のかゆみや炎症、乾燥などの症状がおこります。

成人になってからこの症状がみられる場合は、なかなか完治しづらいのが特徴がみられます。

以前ならこのアトピー性皮膚炎は、子供特有の皮膚疾患であるというのが通説でした。しかし最近は思春期を過ぎて完治したはずのアトピーの症状が、大人になってから急にぶり返す事例が多く報告されています。

アトピー性皮膚炎と抜け毛の関係

アトピー性皮膚炎の症状では、かゆみや炎症についてよく取り沙汰されます。そのことももちろん問題ですが、それ以外にも見た目の問題も引き起こします。

この疾患によるかゆみは全身に現れますが、頭皮もその例外ではありません。

attentionアトピーによって皮膚の炎症はもちろんのこと、髪の毛の脱毛といった症状もでるようになります。



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アトピーの原因

そもそもアトピーとは、かゆみを伴う湿疹が良くなったり悪くなったりしながら繰り返し起こることが主な症状です。
なぜアトピーになるのかということは、はっきりとは解明されておらず、もともとアレルギーになりやすい体質であることや、皮膚のバリア機能が低下していることなどが関係しています。
外部からの刺激や環境の悪化が原因のこともあるので、最近では大人になってから発症する人も少なくないようです。

アトピーの頭皮状態

アトピー性皮膚炎になっている頭皮は、皮膚の一番表側にある表皮のバリア機能が低下していることが多くなります。
バリア機能が低下していると、細菌や微生物などが侵入しやすくなるので、それらを攻撃する免疫細胞が過剰に反応することによってアレルギー症状が出て、炎症やかゆみとなってしまいます。

また、それだけでなくバリア機能が低下していると頭皮の水分が蒸発しやすくなり、乾燥している状態になりがちです。
頭皮の乾燥も頭皮環境を悪化させてかゆみを生じるようになるため、アトピー性皮膚炎の頭皮は、とにかくかゆみに悩まされるようになるのです。

アトピーで抜け毛になる理由

アトピーでは身体のありとあらゆるところにかゆみを感じます。かゆみは当然のように頭皮にも現れますから、常にかきむしることになります。そのため、髪のキューティクルは剥がれ落ち頭皮に大小の傷がつくことになります。

頭皮も皮膚の一部ですから、他の部分同様に傷ができることによって傷口から雑菌が入り込みます。
そのことが毛根にダメージを与え、結果として抜け毛をひきおこします。
他にもかきむしる際に、髪を引っ張ってしまったりすることによっても抜け毛が発生します。

これを日常的に繰り返すことによって、頭皮と髪にダメージが蓄積していき最終的には抜け毛に繋がることになります。

そういった外部的要因に加えて、症状の悪化によってさらに毛根に炎症が広がって髪の毛が抜けることもありえます。
特に女性なら髪の毛が長いこともあり、そのことが抜け毛を助長する原因のひとつにもなっています。

このようにアトピーと抜け毛の関係によって、男性のみならず女性までもが抜け毛に悩まされることになります。

しかも問題は、それだけでは済まない場合もあります。

アトピー性皮膚炎のさらなる問題

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アトピー性皮膚炎による症状の中には、円形脱毛症も含まれているといわれています。

通常の抜け毛の症状に加えて、このタイプの症状が出てしまうと、女性の場合は特に容姿に大きく影響してしまいます。

一度円形脱毛症の症状がでてしまうと、なかなか元通りになるまでに時間がかかります。
このような頭皮の環境の悪化に加えて、抜け毛のストレスを感じることによってさらに状況が悪化することもあります。

アトピー性皮膚炎は敏感肌や乾燥肌の他にも、免疫の異常が影響するといわれています。

女性のアトピーと抜け毛の関係を考えるには、こういった複合的な要因について改善する方法で対処する必要があります。

アトピーによる抜け毛の改善方法

アトピー皮膚炎の改善には、病院に通ったり薬を使用して治すことと並行して、自宅でできることもあります。
アトピーになっている頭皮のケアは、何よりも頭皮を清潔にして保湿をして、かゆみを極力抑えることが必要です。

頭皮が健康な状態であっても、頭を洗うことを怠っていると皮脂が増えて雑菌が繁殖しやすくなり、かゆみやフケが増えてしまいますし、乾燥するとかゆみがひどくなる人も多いのです。
ただ、かゆみを抑えて頭皮の状態を良くするには、シャンプーの選び方や洗い方にも注意しないといけません。

頭皮のかゆみはシャンプーが原因のことも

アトピー性皮膚炎を発症していてバリア機能が低下している頭皮は、非常に刺激に敏感になっています。
頭皮を清潔に保つためには、とにかく汚れをしっかり落とせばいいというわけでもありません。

頭皮は体の中でもっとも皮脂の分泌が多い部分で、過剰に分泌された皮脂が酸化すると雑菌が繁殖しやすくなりますが、すべての皮脂を落としてしまうのは良くありません。
なぜなら、皮脂は頭皮や皮膚の水分を保持する保湿効果や外部刺激から守ってくれるような機能もあるからです。

「毎日きちんとシャンプーして清潔にしているのに頭皮のかゆみがひどい」という人は、頭皮の皮脂を落とし過ぎて乾燥させてしまっているせいかもしれません。
また、皮脂を落とし過ぎると、頭皮は乾燥から守ろうとして余計に皮脂を分泌させてしまう悪循環に陥りがちです。
市販のシャンプーは、安価で洗浄力の高いものが多いですが、敏感になっている頭皮にはシャンプーそのものさえ刺激に感じることもあります。

低刺激のシャンプーを選ぶ

アトピー性皮膚炎の頭皮には、低刺激で洗浄力のやさしいアミノ酸系のシャンプーがおすすめです。
さらに、炎症を抑える抗炎症作用や保湿効果の高いものなど、洗浄力以外の成分にも注目して選ぶようにしてください。

植物由来のオイルなどで保湿するものも多いですが、アレルギー源となる原材料を使っていないかどうかにも注意してくださいね。
ほかの人に合うシャンプーでも、アレルギー体質の人にとっては合わないこともありますので、最初は少量だけ購入して試してみるといいですよ。
どうしても自分に合うシャンプーが見つからない、何を使っても刺激になるという人は、お湯だけで頭を洗う方法も試してみてください。

*お湯だけで頭を洗う方法について詳しくは⇒育毛剤と一緒に「すっぴん地肌」湯シャン専用の新しい頭皮ケア♪効果は?

ヘアケアで頭皮環境を整える

シャンプーしているのにすぐに頭がかゆくなるという人は、洗い方も見直してみてください。
シャンプーやリンスが頭皮に残っていると頭皮環境が悪くなってしまいますし、髪が濡れたままだと雑菌が繁殖しやすくなります。
また、熱風で乾かすと頭皮が乾燥したり火傷する危険性もあります。
シャンプー前からシャンプー後にできるヘアケアのポイントをまとめてみましたので、参考にしてみてください。

<頭皮環境を整えるヘアケアのポイント>
・シャンプー前にブラッシングをして汚れを浮かせておく。
・シャンプーを付ける前にお湯でしっかり洗っておく。
・爪を立てずに、指の腹でマッサージするように洗う。
・シャンプー後は時間をかけてしっかりすすぐ。
・コンディショナーやトリートメントも頭皮に残らないようにしっかりすすぐ。
・洗髪後はできるだけ早く乾かし、濡れたままにしておかない。
・ドライヤーは60度くらいの低温が理想、熱風の場合は頭皮に近づけ過ぎないようにする。
・肌質に合ったオイルや保湿剤で頭皮や髪の毛を保湿する。

*アミノ酸系シャンプーについて詳しくは⇒女性の抜け毛にはアミノ酸シャンプーが効果的?洗浄力がマイルド!!

育毛剤で頭皮環境を改善

最近では、女性用の育毛剤もたくさん販売されるようになりました。
育毛剤というと、スースーしたり匂いがきついという男性用のものをイメージされるかもしれませんが、女性用の育毛剤は成分が控えめで穏やかな使い心地のものも多いですよ。

ただ、中にはメントールやアルコールが配合されていて刺激の強いものもありますので、低刺激で保湿効果の高いものを選ぶようにしてください。
育毛剤は髪の毛の育成に必要な成分のほかに、保湿成分や血行を良くする成分など、頭皮環境を改善する効果の高いものが多いので、乾燥してかゆみのひどいアトピー性皮膚炎の改善にも役立ちます。

*おすすめの低刺激育毛剤はこちら⇒頭皮のかゆみを抑える女性用育毛剤は?口コミで効果があったもの!

カラーリングやパーマなど刺激の強いものは避ける

ヘアカラーやパーマに使われる薬剤は化学薬品でできていて刺激の強いものが多いので、弱った頭皮には禁物です。
健康な状態の頭皮でも、パーマ液やカラーリング剤の薬剤に触れるとピリピリ痛みを感じたり、目に染みるほど強烈ですよね。
頭皮の炎症がひどい時には、できるだけカラーリングやパーマは控えて悪化させないようにしましょう。
どうしてもヘアスタイルを変えたい場合は、自然の染料を使ったヘナや、パーマ液を使わないで髪をロールするような方法がおすすめです。

腸内環境に目を向ける

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アトピーやアレルギーの原因のひとつに腸内環境があると言われています。

アトピーからくる抜け毛で悩んでいるのに腸内環境?と不思議に思ったかも知れません。
一見、アレルギーと何の関係もなさそうな腸内環境ですが、実は大事な役割を担っているのです。

私たちの体には免疫システムが携わっているのですが、その半分以上は腸に存在します。
自己免疫疾患の一種であるアトピーも腸内環境を整えることで改善する可能性が高いというわけです。



腸内環境を整えると聞くと多くの人がビフィズス菌、そしてヨーグルトを思い浮かべるのではないでしょうか。
実はオリゴ糖も腸内環境を整えるには有効なんです。
オリゴ糖は、ビフィズス菌のエサとなり善玉菌が増やしてくれます。

アレルギー体質の人は、IgE(免疫グロブリンE)抗体を多く持っています。アトピーのほか、花粉症やアレルギー性鼻炎、そして気管支ぜん息などに大きく関係しているのがこのIgE抗体です。
これらのアレルギーを持たない人は、IgE抗体が微量しか存在しません。



つまり、IgE抗体の数が少なければ、アレルギー症状を軽減できることになります。
オリゴ糖には、IgE抗体の生成を抑える効果があることがわかっています。

オリゴ糖の種類は豊富ですが、大きく分けると大腸まで届く難消化性のものと、栄養分として吸収される消化性のものがあります。
腸内環境を整えることを目的にするには、難消化性のオリゴ糖を選ぶようにしましょう。

難消化性 ガラクトオリゴ糖・キシロオリゴ糖・セロオリゴ糖・フラクトオリゴ糖・ラフィノース・乳果オリゴ糖
消化性 イソマルトオリゴ糖・大豆オリゴ糖

オリゴ糖は砂糖代わりに使えますから、コーヒーに入れたり料理に使うこともできます。
アトピー性皮膚炎などで悩んでいる方は、オリゴ糖を取り入れてみてはいかがでしょう。

 

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