1294抜け毛や薄毛は遺伝からの影響なのかと考えている人もいるかもしれません。ちなみに、女性の薄毛の遺伝について分かっていないことも多く、遺伝することもありますが、男性よりは影響を受けにくいということです。

遺伝と薄毛の関係って?

人間は受精後2~3ヶ月ごろに皮膚が変化して毛包という毛を作り出す器官ができます。
この時に髪の色や髪質などの遺伝子が全て親から受け継がれ、最初の毛母細胞が作られます。
733023eee7ef953d3ca24e055340ebc9_s
男性型の脱毛症には遺伝が原因となることがあり、親から受け継いだ遺伝因子は男性にも女性にも平等に遺伝します。

◎父と母に遺伝因子が一つもなければ、男女ともに子供は薄毛にはならないと言われています。

◎片方から受け継ぐ場合は男性のみが薄毛となり、両方から引き継ぐ場合は男性も女性も薄毛になってしまうということです。

◎両親が問題ない場合でも祖父母などに薄毛の人がいると、男性の場合は髪の毛が薄くなることもありますが、女性は影響を受けないことがほとんどです。

性別に関係なく薄毛は遺伝の可能性があり、遺伝的要素によって髪の毛が薄くなる症状は男性型脱毛症と呼ばれています。

しかし、女性の場合は脱毛の進行速度が男性よりも遅く、男性ホルモンの関与が少ないため、男性と同じように遺伝しても症状の出方はそれぞれ異なってきます。男性のように生え際や頭頂部が薄くなることは少なく、全体的に髪の毛が薄くなって分け目が目立つようになっていくことが多いです。
1295
ちなみに、同じ遺伝因子を受け継いでも男性とは症状が全く異なるため、別物として考えられることもあります。

脱毛症にはいろいろな原因がありますが、はっきりとした直接的な原因については解明されていませんし、どこまでか遺伝なのかは分かっていません。

遺伝的な薄毛は男性ホルモンが原因?

男性が薄毛になる主な原因は、男性ホルモンによるもので、「男性型脱毛症(AGA)」と呼ばれています。
AGAは、男性ホルモンが髪の毛を作り出す細胞の受容体に働きかけ、髪の毛を作ることを阻害するために起こります。

つまり、男性ホルモンの分泌量も関係しているのですが、男性ホルモンが受容体に作用するかどうかも深く関わってくるのです。
そして、男性ホルモンが、髪の毛を作り出す細胞の受容体に作用するかどうかは、遺伝による体質で決まってくると考えられています。

たとえば、女性でも生まれつき体毛が濃く、遺伝による男性ホルモンが多い場合でも、頭髪が薄くなるとは限りません。
遺伝によって薄毛になるかどうかは、男性ホルモンの量に加え、頭髪を作る受容体の反応が過敏かどうかで決まってくるといえます。
そのため、女性の薄毛が遺伝によるものかどうかは、判別するのが特に難しいのですね。

女性も男性型脱毛症になる?

女性の薄毛の主な原因は、加齢による女性ホルモンのバランスが乱れることや、食生活や生活習慣などです。
ただ、女性も男性ホルモンによる薄毛に悩まされることがあるのです。

女性ホルモンであるエストロゲンは、髪の毛の育成を促す働きがあります。
加齢やストレス、生活習慣の乱れなどによって女性ホルモンのバランスが崩れると、男性ホルモンの影響を受けて薄毛になってしまうことがあるのです。
この症状は、「女性男性型脱毛症(FAGA)」と呼ばれています。

男性ホルモンや毛髪細胞の受容体は体質よる個人差がありますので、FAGAになるかどうかは遺伝的要素も関係してくるといえるでしょう。
また、女性ホルモンの減少や薄毛は加齢と共に進行することが多いので、それらの原因が考えられない若年性の薄毛も、遺伝的要素が関わってくる場合があります。

遺伝には外的要因も関係している!

生まれ持った体質などは、親から受け継いだ遺伝子によるものだと考えがちですが、必ずしもそうとは限りません。
一緒に生活している家族ならば、食事の内容や生活習慣などは自然と似てきますよね。

たとえば、朝食は食べない習慣であるとか、脂っこい食事内容であるとか、夜遅く寝る習慣があるとか・・・。
人の体はふだん食べるもので作られていますので、食事内容によって似たような体質になることも大いに考えられます。

薄毛がどこまで遺伝によるものなのかは判別しにくいので、まずは、髪の毛や頭皮に悪い生活習慣になっていないか見直してみましょう。

女性の薄毛対策は?

医療機関で処方される薄毛に効果のある薬剤は、男性しか使うことができないので注意しましょう。男性は医療機関でも治療が進んでおり、さまざまな対策方法が出てきています。

男性用育毛剤が女性には使えない理由

男性用の育毛剤を女性が使用できない理由は、副作用が出る恐れがあるからです。
そのほとんどは、成分が強いので女性のデリケートな頭皮や髪の毛が荒れてしまうからですが、中には女性が触れることさえできないものもあります。

それは、男性ホルモンに作用するアボルブやプロペシアなどです。
これらは触れただけでも皮膚から吸収され、男の子を妊娠している場合、胎児に影響を及ぼす恐れがあります。
そのため、女性、特に妊婦さんや小さなお子さんは決して触れないようにしてください。

AGAの治療薬は、女性には効果を発揮しないものも多いので、女性は女性用の育毛剤を使用することをおすすめします。
市販の育毛剤には、男女兼用のものや、女性も使える男性用のものもありますが、使用する際には十分注意してくださいね。

女性におすすめの育毛剤は?

女性の薄毛の明確な治療法はまだ確立されていないのですが、専用の育毛剤を使ってケアするという方法があります。

女性でも男性ホルモンが原因の薄毛になることもありますが、対策としては男性ホルモンを減らすより、女性ホルモンのバランスを整えることが重要です。
なぜなら、女性ホルモンが正常に分泌され、そのバランスが整っていれば、男性ホルモンの影響を弱めることができるからです。
そのため、男性用の育毛剤と女性用の育毛剤では、成分や効果が異なっています。

男性用育毛剤は、主に男性ホルモンの働きを抑制したり、頭皮の血行を良くしたり、皮脂を抑えるなどの効果があります。
対して、女性用育毛剤は、頭皮の乾燥を抑える保湿効果のあるものや、頭皮環境を良くする漢方が配合されているもの、香りや使い心地が良くてリラックスできるものなどが多いです。

頭皮の乾燥や栄養不足も薄毛の一因ですので、育毛剤を使用することの目的は頭皮環境を良くすることでもあります。
また、女性ホルモンのバランスを整えるには、食事内容や生活習慣を改善するほか、ストレスを緩和することも大切です。
育毛剤も刺激の強いものは控えて、やさしい成分のものを選ぶのがいいですね。

woman

また、女性の薄毛は、男性と違って一度抜けてしまってもまた生えてくることがほとんどだと言われています。

さらに、バランスの取れた食生活や正しい頭皮ケアを行うことにより、血液の循環が良くなって育毛をサポートできるということです。

遺伝の影響もあるかもしれませんが、薄毛や抜け毛対策にはやはり日ごろの努力が大切であると言えるでしょう。

年齢や症状別にあなたにピッタリの育毛剤