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育毛剤を使い続ける事で白髪が改善される!?
育毛剤にまつわる噂には色々なものがありますが、その噂の中で特に賛否が大きく分かれているる噂があります。

それが「育毛剤を使い続けることで白髪が改善される」という噂です。

実際にネットで調べてみると「育毛剤は白髪にも効果がある!」と断言している記事や、「育毛剤を使っていたら白髪が黒くなった」といった体験談が披露されている一方、その逆で「育毛剤には白髪を改善する効果はない」と断言している記事も、「育毛剤を使ったが白髪には全く効果がなかった」との体験談も同様に確認することができます。

そこで当編集部は客観的な立場からこの噂に迫り、噂の真相、即ち育毛剤で白髪が改善されると言う噂がウソか本当か白黒はっきりさせることに致します。

そもそも髪の毛はなぜ白髪になるのか

育毛剤が白髪改善の効果があるかどうかを理解するために、そもそも私達の髪の毛はいかにして白髪になるのか、まず白髪が生じる基本的なメカニズムや原因について先に確認しておくことにしましょう。

髪の毛が白くなるメカニズムはこう!

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髪の毛の色は元々「白」ということ、御存知でした?

私達は白髪を発見すると「最近の髪の毛の色が白くなってきた」といった具合に、黒い髪が白くなると捉えて表現していますが、実は人間の髪の毛は元々「白色」であることを御存知だったでしょうか。

つまり元々黒い髪が白髪へ変化するのではなく、元々白い毛が髪の毛として成長するプロセスで黒く着色され、黒髪として変化し、生えているのです。
この見出し自体も正確に言えば「白くなる」ではなく、「髪の毛が白に戻る」と表現した方が適切だと言えるのです。

では白髪はどのように黒色になるのか?

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それでは白髪はどのように黒色になるのでしょうか。
白髪を黒色に変えるためには白を黒く着色する色素が必要になりますが、この黒色の色素となるものが「メラニン色素」と呼ばれているものです。

メラニン色素はメラノサイトという組織によって作り出され、髪の毛が生育するプロセスの中で髪の毛に運ばれ交ざることにより白い髪の毛が徐々に黒く着色され、黒い髪の毛として生えてくることになります。

白髪に戻ってしまうのはメラニン色素が髪の毛に運ばれなくなるため

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白髪が黒くなるメカニズムからわかるとおり、何らかの理由でメラノサイトの働きが弱まったり、メラノサイトが元気であってもメラニン色素を作るための酵素が何らかの理由で減少すれば、白を黒くするのに十分なメラニン色素が髪の毛に運ばれなくなってしまいます。

つまりメラニン色素が作られにくくなったり、髪の毛に必要量が運ばれにくくなったりすることで黒くならずに白いまま生えてしまった髪の毛が「白髪」であり、これが白髪が生えるメカニズムということになります。

メラニン色素が髪にいきとどかない理由

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ではメラニン色素が作られにくくなったり、運ばれにくくなったりする「何らかの理由」にはどのようなものがあるのでしょうか。

白髪になる原因その1:ストレス

メラノサイトの元気を奪ったり、メラニン色素の元となる酵素の運搬を阻害したりする原因として一番目にあげられるのが「ストレス」です。

特に心理的なストレスは、体をリラックス状態ではなく緊張状態に招いてしまうことで体の血行を悪化させるため、メラニン色素の元となる酵素が運ばれにくくなり、白髪を引き起こすと考えられています。

髪の毛が白髪なる原因その2:老化

老化はメラノサイトに限らず体の細胞の働き全般を低下させるため、避けようがない原因と言えます。

細胞の働きが弱わったり、死滅したりすればメラニン色素は生成できなくなります。
また老化と共に色素の元となる酵素も減少しますので、仮にメラノサイトが元気だったとしてもやはりメラニン色素を十分な量を生成することができなくなります。

髪の毛が白髪なる原因その3:遺伝

特に若い年齢で白髪が多い方は遺伝の影響が大きいと言われています。
詳しく解明されている訳ではありませんが、遺伝的に髪の毛へメラニン色素を運ばれにくい体質の方は、若い年齢でも白髪になりやすいと考えられているのです。

以上が髪の毛が白くなってしまうメカニズムと主な原因です。
これらのことをよく踏まえて頂いた上で、育毛剤が白髪改善に本当に効果があるのかどうかを紐解いてゆくことにしましょう。

育毛剤には白髪改善効果があるのか。その真実とは!

では育毛剤が白髪改善に効果があるのか、いよいよその噂の真相にアプローチして参りますが、今回3つの視点から多角的に噂の検証を行うことにします。

視点その1/髪の毛が薄くなるメカニズムと白髪になるメカニズム:これらは別物!

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育毛剤は「髪の毛の発毛や育毛を促す機能や薄毛を予防する機能」が主な機能です。(それ以外にも頭皮を清潔にしたり、爽快感を与えたりする機能が育毛剤によってはあります。)
ということは、仮に髪の毛が薄くなってしまうメカニズムと白髪となるメカニズムが同じであれば、育毛剤にも白髪を改善する効果は期待して良いと言えます。

ところが、残念なことに髪の毛が薄くなってしまうメカニズムと白髪になってしまうメカニズムは全く別物です。

例えば育毛剤を通じて髪の毛を作りだす毛母細胞にいくら栄養を与えたり、活性化させたりしても、それらの働きはメラニン色素生成とは全く関わりがないのです。
そのため、あくまで理論上の話ながら、薄毛となるメカニズムを踏まえた改善機能が後者の白髪になるメカニズムを改善する機能とイコールにならないことだけは確かです。

視点その2/製造メーカーの見解:白髪改善の効能を認めていない!

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次に育毛剤メーカーは育毛剤による白髪改善効果について、どのように表現しているかについても確認を行ってみました。

その結果、例外的な商品がひょっとしたらあるかも知れませんが、少なくとも売れ筋と呼ばれている代表的な育毛剤において、「白髪の改善効果」を明記しているケースは一つも発見できませんでした。

また、一部のメーカーにおいてホームページ上で白髪の効果について触れている場合の回答内容や、この点に関して実際にメーカーへ電話で問い合わせを行ったエンドユーザーの声を集めてみましたが、結論としては「白髪が改善される」との公式見解をユーザーに伝えているメーカーも確認することはできませんでした。
あって「当社の育毛剤を利用して白髪が改善したとのお客様の声はある」との事実について触れている程度です。

視点その3/育毛剤が有する個々の効能:血行改善でメラニン色素生成が改善される場合はある!

視点1と2を確認した限り、育毛剤が白髪改善に効果があるとの噂はかなり信憑性が薄くなってきましたが、では噂は全てウソであり、育毛剤には全く効果がないと言い切れるものでしょうか。

そこで育毛剤の様々な効能に改めて着目してみることにしました。
すると、全ての育毛剤ではありませんが、育毛剤の中には頭皮の血行改善を促す効能のあるものがあります。

154もし白髪となる原因が頭皮部分の血行不良だけが原因であったとすれば、血行改善が図られた場合、メラニン色素が順調に髪の毛にも運ばれるようになり、白髪も改善される可能性はあります。

つまりこの原因に当てはまる場合に限れば、一定の白髪改善効果が期待できると言えます。

結論:育毛剤には白髪改善効能はないと考えることが適切!但し限定的な可能性はある!

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では結論です。
髪の毛が真っ黒なのに薄毛の人がいる一方、髪の毛はふさふさなのに真っ白な人がいることからもわかるとおり、薄毛となるメカニズムと白髪となるメカニズムは別物であり、また両者に因果関係はありません。

また、何より育毛剤を市場に提供している多くのメーカーがその効能を公式に認めていない以上、育毛剤に白髪改善の効果があるとする見方は少なくとも現段階では科学的、合理的根拠はないと言えます。

ネット上は確かに育毛剤を使用してから白髪が改善したとする意見が見られるのは事実です。
しかし、それらはあくまで個人の所見もしくは体験談であって、科学的もしくは医学的な検証を経たものではありません。
そうした個人の見解が仮に嘘ではなく事実であったとしても、あくまで個人的感想や体験談として受けとめることが適切と言えます。

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しかしながら、例えば血行不良だけが原因で白髪になった場合なら、血行不良が改善されることにより白髪が改善される可能性はあると考える方がむしろ合理的な見方と言えます。

その点で、育毛剤には血行改善を促すものがありますので、健康不良が原因で白髪になった方々に限り、且つ血行改善で特に効果的な育毛剤であれば白髪改善にも役立つ可能性は十分あります。

つまり、現時点では「育毛剤には白髪改善の効能は基本的にない」けれど、育毛剤の一部機能が限られた症状の方に対してうまく作用し、白髪を改善される場合が”限定的な可能性”としてあるというのが今回の結論です。

血行不良が原因の白髪なら育毛剤を試す価値あり>>

そのため、育毛剤には白髪改善を期待するのではなく、「もし育毛剤を使用していて白髪も改善されたらラッキー」といったレベルの期待度で考えることが望ましいと言って良いでしょう。